海風 凪いだ夜は嘘のように穏やかなままでただ少しだけ胸に過る悪い予感を恐れてた暗闇 静寂の中淡い光が生まれては消え安らかならと祈りながら遠い何かを見据えてた遠くに 響く音誰より先に今はただあなたのもとへ灰色の世界で争いを続けてはその度に何かをなくし止まらない時代に刻まれた波の声 遥か風が哭いていた見つけたその姿に在りしあの日の面影は 消え弱い心を殺せたならこんな思いはしなかった戦い この道に疲れ果てたこの身体それも全て運命(さだめ)と思い灰色の世界はお互いの正義さえ残酷にもてあそぶから止まらない時代で抱きしめた温もりをいつもどこか探してた嘆きも 涙も水底に連れていくからあなたの手で終わらせて泣き叫ぶ私に傷ついたあなたはこんな時でも笑顔を見せた大丈夫だからと優しくて残酷な その嘘灰色の世界はそれ故に散りゆく華の姿を鮮やかに染めた愛しさよさよなら果てしない闇の中どこかで風が哭いていた